対馬の出入国者の現状と課題

下に示した表は、
2012年法務省 港別出入国者数統計
日本国内の空港・港湾全218施設の中の出入国者数が多い上位100施設を示したものです。
2012年法務省 港別出入国者数統計 全218空港湾中のbest100
見て頂くと判るように、対馬の空港・港湾の出入国者数は、
15位 比田勝港 163,917人(空港を除くと3位)
17位 厳原港  144,791人(空港を除くと4位)
63位 対馬空港  2,298人
名だたる空港・港湾の中に混じって、対馬を経由して日本⇔海外を人が往来している事が判ります。
比田勝港と厳原港を合わせると、ベスト10に顔を出してくる状況です。

もう少し詳しく見てみると、
日本人 及び 外国人 出入国者数
外国人の出入国者数305,069人
日本人の出入国者数 6,950人
外国人(主に韓国人)の出入国者数が、日本人の出入国者数の約44倍と、圧倒的に外国人の出入国者数が多い傾向を示しています。(国内旅行者数は統計に入っていないので、実際の人の流れとしては、もう少し比率は下がると思われますが、30倍は下らないと思われます。)

他の空港・港湾は、この比率が数倍~十数倍程度であるのに対して、明らかに特異な傾向を示しています。対馬の人口が、現在、34,407人(平成22年)ですので、対馬市の人口の9倍の外国人(韓国人)が対馬を出入りしている事になります。

対馬市の出入国者数の推移(2006年~2012年)を示します。
対馬 出入国者数の推移

対馬 出入国者数の推移 グラフ

2012年に出入国者数が急増している事が一目瞭然です。

【出入国者数に影響を及ぼしたと思われる要因】
2009年7月 対馬空港-金浦空港(ソウル)間コリアエクスプレスエア国際チャータ便就航
2011年3月 東日本大震災
2011年10月 JR九州、未来高速(韓国)が就航。大亜高速海運(韓国)と3社競合に
2012年2月 対馬空港-金浦空港。対馬からも搭乗可能に

特に、対馬-釜山間を3社が参入してきた事が、2012年の外国人出入国者数が急増した要因となっています。聞いたところによると、2013年は、出入国者数が40万人を超えるのは確実と予測されています。
この様な事実からも、対馬は、韓国の影響を強く受ける事を無視できません。

では、対馬を訪問した韓国人観光客の傾向はどうなっているでしょうか?
手元に国際交流協会が韓国人観光客にアンケートした結果があります。

性別 : 男性38% 女性62%
年代 : 20代14% 30代28% 40代20% 50代24% 60代8% 70代6%
出身地: 釜山40% 慰山14% ソウル12% 大邱8%

旅行形態: 個人70% 団体24% パック旅行6%
日程:   日帰り58% 1泊2日20% 2泊3日20% 3泊4日2%

訪問場所: 三宇田浜42% スーパー36% 温泉20% 韓国展望台14%
買い物内容: 食料品34% 医薬品22% 化粧品20% 飲料水8%
予定費用 : 10万円以上10% 3万円以上13% 1万円以上23% 1万円未満54%
実際の支出 : 平均1万6千円(最高5万円)
⇒お金を持ってきても買うものが無いとの意見が多かった。

アンケート結果から読み取れる韓国人観光客の傾向は、
釜山の住民が、日帰りで、支出額が1万円~2万円程度で、三宇田浜で海水浴をして、温泉に入り、スーパーで日用品を買って帰る(余裕があれば、韓国展望台へ行く)という姿が読み取れます。

以上から考えられる対馬の課題としては、

①韓国人日帰り観光客の支出額を増やす為の施作の検討
②韓国人宿泊客を増やす為の施作の検討
③日本人観光客を増やす為の施作の検討

と思われます。

【対馬から主要都市への移動時間地図】

対馬-韓国 交通路線

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